国土交通省で、トラックから環境にやさしい
鉄道貨物輸送への転換(モーダルシフト)を
進める一環として、「エコレールマーク」という商品が
鉄道で運ばれてきたことが消費者に分かるように
商品などにマークを表示する制度を実施しているようです
エコレールマーク商品を買うことでできる“小さなエコ”。あなたも始めてみませんか。
二酸化炭素の排出量は1990年より約6%増加
日本は「京都議定書」に基づいて
その第一約束期間である2008年から2012年までに
二酸化炭素などの温室効果ガスを
1990年比で6%削減することを国際的に約束しました。。。
しかし、2006年度の我が国の温室効果ガスの排出量は
二酸化炭素に換算して13億4,000万トンと
1990年度(12億6,100万トン)より6.2%も増えているのです
1990年以降の二酸化炭素の排出量を見ると
工場などの産業部門が最も多く
増加率では、オフィスや家庭、運輸部門が大きくなっています
2006年度の運輸部門の二酸化炭素の排出量は
2億5,400万トンと総排出量の約2割を占め
1990年度(2億1,700万トン)より16.7%増えているそうです
運輸部門における二酸化炭素排出量の削減は差し迫った課題なのです
地球環境に最もやさしい貨物輸送機関とは?
答えは鉄道です。。。
1トンの貨物を1キロメートル輸送したときに
鉄道が排出する二酸化炭素の量(CO2排出量原単位)は
営業用トラックの約7分の1だそうです
地球温暖化対策に大きく貢献するために
トラックから鉄道貨物輸送へのモーダルシフトを
積極的に進め瑠事はとても大事な事なのです
地球温暖化を防ぐために、私たちには何ができる事は
商品を購入する際、貨物鉄道で運ばれた商品を選ぶことで
結果、モーダルシフトの促進につながり
地球温暖化防止に貢献することができます。。。
しかし、商品を購入する際に
その商品がどのような交通手段で運ばれてきたのか
私たち消費者には知るすべがほとんど無いのが現実です
そこで創設されたのが「エコレールマーク」制度なのです
エコレールマークは、環境にやさしい鉄道貨物輸送に取り組んでいると
認定された企業や商品を証明するマークです。。。
マークを見ることで消費者は
その商品が環境にやさしい鉄道貨物によって運ばれてきたことを知り
そのような商品を積極的に購入することで
地球環境に貢献することができます。。。
企業にとっても、環境問題に積極的に取り組んでいることを
広く知ってもらえるメリットがあります
エコレールマークは、消費者と企業が一体になった
地球温暖化防止に向けた取り組みといえるのです
◆エコレールマークに認定されるには
貨物鉄道を一定レベル利用している商品または企業について
「エコレールマーク運営・審査委員会」が
定期的に審査を行い、認定しています。。。
エコレールマークの認定対象企業・認定基準
1.認定対象企業
鉄道貨物輸送の定期的な利用に取り組んでおり、
かつ、原則として、一般消費者向けの商品の製造を行っている企業
2.認定基準
(1)商品の認定基準
・500キロメートル以上の陸上貨物輸送のうち数量、
または数量×距離の比率で30%以上の輸送に鉄道を利用している商品
(2)企業の認定基準
・500キロメートル以上の陸上貨物輸送のうち数量、
または数量×距離の比率で15%以上の輸送に鉄道を利用している企業
・数量で年間1万5,000トン以上、または数量×距離で年間1,500万トンキロ以上の
輸送に鉄道を利用している企業
2008年9月現在、エコレールマークの認定された商品は
20件(25品目)、企業は43社にのぼっており
今後もますます増えていくことが期待されています
(認定商品・企業の一覧はこちら)http://www.mlit.go.jp/tetudo/ecorailmark/ecorailmark_3.html
エコレールマークは、地球環境にやさしい鉄道貨物輸送を
一定の割合以上利用している商品や企業であることを表示するマークです
マークの認定を受けた商品を購入することで始められる“小さなエコ”が
地球温暖化をストップさせるきっかけになるのです。。。
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