総計で1500万種以上がいる可能性があるそうです
ところがその数が急速に減っているそうなのです
IUCN(国際自然保護連合)のリポートによると
2006年の段階で調査をした4万種のうち
1万6000種が絶滅の危機にあるということで
哺乳類の5分の1、鳥の9分の1、両生類の3分の1に上るそうです。。。
この絶滅には、人間の乱獲や汚染
そして地球温暖化が影響しているとされます。
植物や小型生物は生息域を大きく変えられず
平均気温、また水温が2度上昇すると
その地域の生態系は一変するのだそうです。。。
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)では
気温の上昇で世界30〜50%の生物種が
消滅する危険という警告を発しているのです
これは過去に地球上で起こった気候変動での絶滅よりも
大きな割合になるのだそうです
生物多様性の保護と温暖化の防止は
とても密接した重大な問題のようです
豊かな生態系は人間に多くのメリットを提供します
森林・木材・食糧からは今の医学やバイオ産業に必要な細菌や
遺伝子など多様な生物資源の供給を。。。
森林は気候や水の循環を保全する調節機能を持ち
自然は鑑賞による審美的価値や健康・精神の安定を
人々にもたらします。。。人間の心ととても密接な関係にあります
日本の村落はかつては「鎮守の森」や「里山」を持ち
利用することで伝統文化を作り上げてきました
国連のリポートでは毎年280億ユーロ(約5兆円)相当の
森林による生態系サービスが
20世紀後半に世界で毎年失われたとの試算もあるそうです
生物多様性の危機に世界は何もしなかったわけではありません
1992年の「環境と開発に関する国連首脳会議」(リオサミット)では
「生物多様性条約」が結ばれ
日本では生物多様性基本法が2008年5月に可決されました
07年には気候の変化で、飢えに苦しむシロクマの報道が
世界で関心を集めました。
生物多様性の問題は命を扱う難しい問題です
温暖化や環境問題がお金で解決するならいいですが
お金で解決できる問題ではないのです
生態系は一度壊れてしまうと、元には戻れないのです
パソコンのように復元出来ればいいのですが^^;
そしてその生物はもともと生きていた場所で価値を持つ物です
「ニッポニア・ニッポン」という学術名を持つ
「トキ」は日本で絶滅し、中国産のトキを
新潟県で繁殖させていますが、これは日本の「トキ」では
ないのです。。。
『維摩経』という聖徳太子が好んで読んだ経典に
『山川草木病めば、我もまた病む』
というお釈迦さまの言葉が書いてあるそうです。。。
仏の無限の慈悲を記したものですが
生物多様性問題に、今どんな対応をすれば良いのか
答えはすぐには見つかりません
個人レベルでは、自分の身の回りでできることを
少しずつ、ゆっくりと、慎重に考え
行動するしかないようです。。。
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地球温暖化と同様に、生物多様性の問題も深刻ですよね。
生態系の変化は地球温暖化の進行に伴い顕著に現れ、
例えば、海水面の上昇や酸化が進んだことにより、
オニヒトデが増殖して珊瑚が白化し、これに伴い、
死滅した珊瑚にシガテラ毒などの有毒渦鞭毛藻の生息し、
イシガキダイやブリなどの一般的な魚がこれを食べ、
最後に、私たちが何も知らずにこの魚を食べて
食中毒を起こしてしまうということが現実に起きています。
おそらくご存知かと思いますが、
シガテラ毒は、熱では分解されないというやっかいな毒です。
現在、この有毒渦鞭毛藻が海水温の上昇に伴い北上しており、
伊豆諸島や三浦半島でも確認されているそうです。
少し話が逸れてしまいましたが、
生物多様性の問題は温暖化と関連した話だけではなく、
本日、私のところで取り上げた記事のように、
一時期は絶滅危惧種に指定されたヤギや鹿を保護しておきながら、
増殖したから駆除するという人間の身勝手な行動ではあるけれど、
このような問題もありますよね。
最近、新潟でトキが人工繁殖に成功して話題になりましたが、
今後、トキが異常繁殖してしまった場合に、保護から駆除に
一変する可能性があるかと思うと、素直に喜べませんよね。
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追伸:先日の地球環境問題の深刻に関するアンケート結果を
アップしましたので、もしよろしければご覧ください。